2019年4月 - 2022年3月
避難所や仮設住宅等における睡眠や体温調節の支援技術に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
1.冬季の避難所等で一時避難での睡眠用に備蓄される寝具の断熱性を検討するために、サーマルマネキンによる寝具組み合わせの断熱性測定を実施し整理した。2.典型的な寝具について気温を8℃~20℃で設定し、被験者実験を実施した。低温から寝具に入った時から定常状態になるまで、皮膚温や寝床内温度・湿度の連続測定とともに、温冷感、快適感、許容度などの申告を受けた。3.被災時の環境予測を目的に,避難所においてマスク着用を行うことによる心理・生理反応への影響を調べるために被験者実験を行った。土間床コンクリート上に段ボールシェルターを設置し,内部の温熱環境と被験者(椅坐位安静)の,皮膚温,心理量,心電図を計測し,マスク着脱による変化を計測したところ、夏期・中間期において、マスクが悪影響を及ぼす条件を分析した.自覚症について実験開始直後に、不安定感、不快感についてはマスクの着用による増加が確認されたが、実験終了直前には差は見られなくなった。これは2時間程度でマスク着用の不快感は馴れによって低下することが分かった。温熱不快感について、中間期はマスク着用時において、実験開始直後から時間経過による不快感の減少が確認されたが、夏期は暑熱環境によって温熱不快感が増大し、マスクの影響が相対的に小さくなっていた.4.汎用型クラウドサービスを用いたデータベース構築およびデータの可視化については、開発言語をPythonに限定し、Pythonによりコード改変が可能なGoogleAPIを用いることでGoogleが提供するデータベースや表計算ソフトをオンラインで開発・運用できるシステムの構築を目指した。具体的には、データベースは、オンラインストレージGoogleDriveを、可視化システムはGoogleSpreadSheetをそれぞれ用いて2020年度に開発したセンサーシステムからのデータを収集・可視化を行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H02296
- 体系的課題番号 : JP19H02296