2021年4月 - 2026年3月
旧ユーゴスラヴィア地域における民族を超えた文化の学際的研究:紛争後30年を経て
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 21H03710
- 体系的課題番号
- JP21H03710
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 17,160,000円
- (直接経費)
- 13,200,000円
- (間接経費)
- 3,960,000円
初年度にあたる本年度は、主として、具体的検討課題(A)「ユーゴスラヴィア黎明期(19世紀~20世紀戦間期)および同(B)「社会主義ユーゴスラヴィア期(第二次世界大戦~1991年)」に取り組んだ。いずれも、本研究課題の中核となる具体的検討課題(C)「ポスト・ユーゴスラヴィア期(1991年~現在)」の前提となる基礎的作業であり、研究組織全体で進めた。具体的には、19世紀以来の南スラヴ主義、20世紀における2回のユーゴスラヴィア国家の経験を中心に、1990年代までの当該地域における民族を超えた諸関係とその変遷の基本的把握を行うとともに(柴の単著「新版」、鈴木の単著、門間の東欧史研報告など)、関連する最近の研究動向を共有した。その際、遺著となった柴の成果を読み解く試みも活用した(ウェビナー「柴宜弘著『ユーゴスラヴィア現代史 新版』を読む」)。
また同時に、具体的検討課題(C)について、2年次以降に本格化する作業を見据え、各自がそれぞれの学問分野に基づく個別研究の準備や予備的調査を行った(門間の国際学会報告・シンポジウム報告など)。
以上にあたっては、主に遠隔手段を用いて毎月1回研究会合を開き、研究報告に基づく研究会ないし研究打ち合わせを実施した。前者の内容は以下の通り。5月:柴「『ユーゴスラヴィア現代史 新版』について」、7月:鈴木「近年のユーゴスラヴィア研究の概観と特徴」、8月:門間「社会主義ユーゴスラヴィアにおけるグローバル化する反ファシスト運動」、11月:長「映画『アイダよ、何処へ?』とスレブレニツァの記憶」、2月:百瀬「1980年代前半におけるセルビア人移住をめぐる議論」。これらの報告、およびそれ以外の月に開催した研究打ち合わせを通して、情報と意見の交換を重ね、研究課題の理論的な枠組みも整えつつ、次年度以降の方針を話し合った。
また同時に、具体的検討課題(C)について、2年次以降に本格化する作業を見据え、各自がそれぞれの学問分野に基づく個別研究の準備や予備的調査を行った(門間の国際学会報告・シンポジウム報告など)。
以上にあたっては、主に遠隔手段を用いて毎月1回研究会合を開き、研究報告に基づく研究会ないし研究打ち合わせを実施した。前者の内容は以下の通り。5月:柴「『ユーゴスラヴィア現代史 新版』について」、7月:鈴木「近年のユーゴスラヴィア研究の概観と特徴」、8月:門間「社会主義ユーゴスラヴィアにおけるグローバル化する反ファシスト運動」、11月:長「映画『アイダよ、何処へ?』とスレブレニツァの記憶」、2月:百瀬「1980年代前半におけるセルビア人移住をめぐる議論」。これらの報告、およびそれ以外の月に開催した研究打ち合わせを通して、情報と意見の交換を重ね、研究課題の理論的な枠組みも整えつつ、次年度以降の方針を話し合った。
- ID情報
-
- 課題番号 : 21H03710
- 体系的課題番号 : JP21H03710
この研究課題の成果一覧
絞り込み
講演・口頭発表等
2-
5th International Conference SOCIALISM ON THE BENCH 2021年9月30日
-
柴宜弘著『ユーゴスラヴィア現代史 新版』を読む(オンライン) 2021年9月25日