2017年9月
サルモネラ腸炎後に発症した結節性紅斑の1例
津山中央病院医学雑誌
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- 巻
- 31
- 号
- 1
- 開始ページ
- 105
- 終了ページ
- 108
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一財)津山慈風会津山中央病院
症例は1歳、女児。前日からの発熱と両側下腿の有痛性の紅色皮下結節を主訴に、近医を受診した。炎症反応高値のため蜂窩織炎疑いで当院紹介となった。問診で約2週間前からサルモネラ腸炎があり、抗生剤の内服加療にて改善していた。先行感染と症状から結節性紅斑を疑い、抗生剤とステロイドの点滴投与を行ったところ、入院翌日には解熱し、発疹も消退傾向となり、8日目に退院となった。結節性紅斑は、細菌性蜂窩織炎と一見同様の局所所見を呈するが、両側対称性の発赤腫脹であり、本児では明らかな先行感染を伴っていたことが診断の助けとなった。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0913-9176
- 医中誌Web ID : 2017380096