1995年 - 1997年
広域分散協調機構の研究
文部科学省 科学研究費補助金(国際学術研究) 国際学術研究
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高度情報化社会を構成するための基盤技術は最近のネットワーク技術の進歩を取り入れた形で発達しつつある。しかし我々の仕事をすべてネットワーク上で行うにはまだまだ不十分で、このような目的を考えた技術開発が重要といえる。この場合データの共有が重要であり、データベース技術を中心とした問題の扱いが必要となる。データを共有していればその共有データを通じた通信によってシステムや利用者の間での協調作業が可能となる。作業がトランザクションとして表される場合には問題は単純ではなくなる。ここでトランザクションとは一体となった不可分な処理で、完全に実行されるか全く実行されないかのどちらかしか許されないという性質を持つ。また、協調作業においては時間の要素も重要といえる。処理がある期限内に終了するようなものを実時間処理と呼んでいるが、データを共有している場合は他の処理が使っているデータを待つことになるため、終了時刻の予測が困難となる。さらに利用者によって扱えるデータが異なるようにすることはシステムのセキュリティ上重要であり、このような機能をビュー機能と呼んでいる。本国際共同研究ではこれらの困難な問題を扱うため、分散トランザクション処理についてはパ-デュー大学のElmagarmid教授、実時間処理についてはイリノイ大学のLiu教授、高度なビューについてはミシガン大学のRundensteiner助教授の参加を得、研究内容に対する討論や研究協力者に対する指導および外国人研究協力者の推薦等について協力してもらった。
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- ID情報
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- 課題番号 : 07044143
- 体系的課題番号 : JP07044143