2011年
国会議員はなぜ委員会で発言するのか?:政党・議員・選挙制度
日本選挙学会年報
- ,
- 巻
- 26
- 号
- 2
- 開始ページ
- 84
- 終了ページ
- 103
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14854/jaes.26.2_84
- 出版者・発行元
- 日本選挙学会
本稿はこれまで研究が手薄であった,国会議員個人の委員会での発言を分析する。 委員会の研究は,議事手続の一部としての観点や,与野党の対決の場としての観点からのものが中心であったが,本稿は,議員個人にとっての委員会という観点を追加し,委員会で発言することは議員の再選・党内での出世・専門性の発揮にとって有用であることを論じる。このことを実証するために,まず,Perlスクリプトにより衆議院の各常任委員会の会議録を解析し,議員の発言量を委員会ごとに測定し,議員発言のデータ・セットを作成した。次に,その発言量の決定要因についてTobit modelによる計量分析を行う。分析の結果,議員個人,政党政治,議員の専門性の活用という3つの側面が発言の量を決定する要因として重要であることを示す。併せて,1994年の小選挙区比例代表並立制の導入に伴っ て,議員の発言量のパターンが変化していることも示す。
- リンク情報
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- DOI
- https://doi.org/10.14854/jaes.26.2_84
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130005697105
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10035687
- ID情報
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- DOI : 10.14854/jaes.26.2_84
- ISSN : 0912-3512
- CiNii Articles ID : 130005697105
- CiNii Books ID : AN10035687
- identifiers.cinii_nr_id : 9000356511341