2020年3月
一般病棟における身体拘束に関する研究から見える現状
活水論文集(看護学部編)
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- 巻
- 6
- 号
- 開始ページ
- 10
- 終了ページ
- 17
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 活水女子大学
本研究の目的は、身体拘束に関して看護師が行った研究から身体拘束実施の現状を明らかにし、身体拘束をしないための方策を考える基礎資料とすることである。過去10年間に発表された研究から、身体拘束に関して看護師が取り組んだ研究結果をコード化し、意味内容の類似性に基づきカテゴリ化した。7カテゴリ【I.身体拘束に関する判断の根拠と判断の方法】【II.身体拘束を実施しない、または拘束時間短縮のための看護師の取り組みと効果】【III.身体拘束実施時の看護師の行動と弊害の実態】【IV.身体拘束に対する看護師の葛藤】【V.身体拘束用具を使って身体拘束をしないための看護用具の開発・工夫】【VI.身体拘束されている患者をみて生じた家族の思いに対する配慮】【VII.物理的環境要因の改善内容】が形成された。看護師は身体拘束の判断に迷い、判断方法を検討し、様々な工夫を行っていた。よって、病院組織全体での取り組みの必要性が示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2187-526X
- eISSN : 2435-3388
- 医中誌Web ID : 2021167870