森ヶ﨑 進
モリガサキ ススム (Susumu Morigasaki)
更新日: 08/30
基本情報
- 所属
- 筑波大学 生命環境系 研究員
- 学位
-
博士(理学)(金沢大学)理学修士(金沢大学)
- 通称等の別名
- 森ヶ崎進
- J-GLOBAL ID
- 201101078722664715
- researchmap会員ID
- 6000026930
"All Roads lead to Redox"
「制御された酸化還元反応の集合体、それが生命」という主張はただの妄想、妄言かも知れない。では、「酸化還元反応が生命活動の基盤である」と言ったら? 酸化還元反応は、異化や同化といった代謝のみならず、ミトコンドリア内膜や葉緑体チラコイド膜におけるエネルギー産生、細胞内シグナル伝達、化学物質や細菌などの解毒・殺菌作用といった多くの生命現象に係わっている。こうした反応を秩序正しく実行するには、細胞内の酸化還元環境の恒常性を維持することは欠かせない。最新の研究結果は、小胞体内腔は酸化的環境であり、それ以外の空間は還元的であることを示しているらしいが、本当だろうか?酸化還元反応は可逆的であり、細胞を壊して外界の空気中の酸素に触れたら還元状態の物質は酸化されてしまう。また、酸化還元といってもチオール、ヘムや鉄硫黄クラスターなどの金属イオン、NAD(P)やフラビンといった一部の環状構造を持った化合物など形態も反応性も様々な酸化還元関連物質が細胞内には存在しているのに…、精確に測ることは可能なのか?重要なはずなのに、よく解っていない、難しい、だからこそ面白いと思える“レドックスバイオロジー”。私はレドックスバイオロジーが今後、益々発展・展開していく研究分野であると信じて疑っていない。が、皆様はどうお考えだろうか?
「制御された酸化還元反応の集合体、それが生命」という主張はただの妄想、妄言かも知れない。では、「酸化還元反応が生命活動の基盤である」と言ったら? 酸化還元反応は、異化や同化といった代謝のみならず、ミトコンドリア内膜や葉緑体チラコイド膜におけるエネルギー産生、細胞内シグナル伝達、化学物質や細菌などの解毒・殺菌作用といった多くの生命現象に係わっている。こうした反応を秩序正しく実行するには、細胞内の酸化還元環境の恒常性を維持することは欠かせない。最新の研究結果は、小胞体内腔は酸化的環境であり、それ以外の空間は還元的であることを示しているらしいが、本当だろうか?酸化還元反応は可逆的であり、細胞を壊して外界の空気中の酸素に触れたら還元状態の物質は酸化されてしまう。また、酸化還元といってもチオール、ヘムや鉄硫黄クラスターなどの金属イオン、NAD(P)やフラビンといった一部の環状構造を持った化合物など形態も反応性も様々な酸化還元関連物質が細胞内には存在しているのに…、精確に測ることは可能なのか?重要なはずなのに、よく解っていない、難しい、だからこそ面白いと思える“レドックスバイオロジー”。私はレドックスバイオロジーが今後、益々発展・展開していく研究分野であると信じて疑っていない。が、皆様はどうお考えだろうか?
研究キーワード
13研究分野
5経歴
8-
2019年9月 - 現在
-
2017年10月 - 2019年8月
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2013年7月 - 2017年5月
-
2012年4月 - 2013年3月
-
2008年4月 - 2012年3月
-
2003年4月 - 2008年3月
-
1992年4月 - 1999年3月
学歴
6-
- 1992年
-
- 1992年
-
- 1989年
-
- 1989年
-
- 1987年
-
- 1987年
論文
28-
Scientific Reports 14(1) 2024年4月30日
-
Microbiology Resource Announcements 10(28) 2021年7月15日 査読有り
-
The Journal of General and Applied Microbiology 66(6) 307-314 2020年 査読有り筆頭著者
-
Journal of Cell Science 132(19) jcs236133-jcs236133 2019年10月1日 査読有り筆頭著者
-
-
PLOS ONE 10(4) e0120619 2015年4月 査読有り
-
CELL CYCLE 14(6) 848-856 2015年3月 査読有り筆頭著者
-
MOLECULAR BIOLOGY OF THE CELL 24(7) 1083-1092 2013年4月 査読有り筆頭著者
-
Communicative and Integrative Biology 6(5) e25020 2013年 査読有り
-
MICROBIAL CELL FACTORIES 11(62) 62 2012年5月 査読有り
-
CURRENT BIOLOGY 20(22) 1975-1982 2010年11月 査読有り
-
JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY 285(23) 17479-17487 2010年6月 査読有り
-
METHODS IN ENZYMOLOGY, VOL 471: TWO-COMPONENT SIGNALING SYSTEMS, PART C 471(15) 279-289 2010年 招待有り
-
MOLECULAR PLANT 2(3) 430-441 2009年5月 査読有り
-
MOLECULAR CELL 30(1) 108-113 2008年4月 査読有り
-
CELL CYCLE 7(3) 358-364 2008年2月 査読有り
-
CURRENT BIOLOGY 15(11) 1006-1015 2005年6月 査読有り
-
ALLERGY 60(2) 243-250 2005年2月 査読有り
-
JOURNAL OF ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY 110(6) 921-927 2002年12月 査読有り
MISC
7-
化学と生物 46(11) 740-742 2008年11月 招待有り
-
Gluten Proteins 2006 17-20 2006年
-
JOURNAL OF ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY 107(2) S138-S138 2001年2月
-
JOURNAL OF ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY 105(1) S332-S332 2000年1月
-
Flavins and Flavoproteins 1996 505-508 1996年
-
PHOTOSYNTHESIS RESEARCH 34(1) 155-155 1992年10月
-
FLAVINS AND FLAVOPROTEINS 1990 461-464 1991年
講演・口頭発表等
1所属学協会
16共同研究・競争的資金等の研究課題
4-
日本学術振興会 学術研究助成基金助成金(基盤研究C) 2014年4月 - 2017年3月
-
日本学術振興会 学術研究助成基金助成金(基盤研究C) 2012年4月 - 2013年3月
-
日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤研究C) 2009年4月 - 2012年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 一般研究(C) 1994年 - 1995年
産業財産権
2その他
2-
1992年4月ー1999年3月 富山医科薬科大学(現 富山大学)医学部 助手 1999年4月ー2001年5月 Department of Plant and Microbial Biology, University of California, Berkeley, Visiting assistant researcher 2001年6月ー2003年 3月 Department of Plant and Microbial Biology, University of California, Berkeley, Assistant specialist 2003年4月ー2008年3月 Section of Microbiology, University of California, Davis, Visiting researcher 2008年4月ー 奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 GCOE国際リサーチフェロー
-
April 2008-present: Graduate School of Biological Sciences, Nara Institute of Science and Technology (NAIST); GCOE International Research Fellow April 2003-March 2008: Section of Microbiology, University of California, Davis; Visiting Researcher June 2001-March 2003: Department of Plant and Microbial Biology, University of California, Berkeley; Assistant Specialist April 1999-May 2001: Department of Plant and Microbial Biology, University of California, Berkeley; Visiting Assistant Researcher April 1992-March 1999: Toyama Medical and Pharmaceutical University (now Toyama University) School of Medicine; Research associate