MISC

2018年

形容詞感動文における曖昧性回避の条件

言語資源活用ワークショップ発表論文集 = Proceedings of Language Resources Workshop
  • 西内 沙恵

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開始ページ
561
終了ページ
567
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15084/00001690
出版者・発行元
国立国語研究所

National Institute for Japanese Language and Linguistics
会議名: 言語資源活用ワークショップ2018, 開催地: 国立国語研究所, 会期: 2018年9月4日-5日, 主催: 国立国語研究所 コーパス開発センター
感動文では,言語的な文脈情報のほか,眼前の情景も意味の推測に大きく寄与するとされる。しかし,「(子供の表情を回想して)この顔のおかしかったこと。」のように,過去の事態も表現しえることから,対象が目の前に実在することは必須要素ではない。本研究は,「青っ!<*色が青い/**未熟だ」や「くさい!<*嫌なにおいがする/**怪しい>」のような多義的形容詞による感動文の分析から,先行研究で規定される形式的な文法枠組みに語用論的記述を加えようとするものである。多義語は,共起語や文脈情報などの言語要素が意味選択の大きな手がかりとなるとされる。言語的手がかりがない状態では,多義のいずれの意味も選択される可能性があるのにもかかわらず,眼前性の担保されない状態で出現し,意味の解釈が可能になるのはどのような条件によるのか。実例の観察から出現状況を分析し,意味の選択に語彙の特性と身体性がかかわっていることを論じる。
source:https://pj.ninjal.ac.jp/corpus_center/lrw2018.html
identifier:国立国語研究所

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15084/00001690
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390009224768383744?lang=ja
URL
http://id.nii.ac.jp/1328/00001690/
ID情報
  • DOI : 10.15084/00001690
  • CiNii Articles ID : 120006698111
  • CiNii Research ID : 1390009224768383744

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