論文

査読有り
2019年1月

薬学生へのアンケート調査による多職種協働での卒前緩和ケア教育の有用性の検討

薬学教育
  • 武井 佐和子
  • ,
  • 勝山 壮
  • ,
  • 波多江 崇
  • ,
  • 増田 多加子
  • ,
  • 西村 和江
  • ,
  • 石田 千穂
  • ,
  • 杉本 絵梨子
  • ,
  • 田上 正
  • ,
  • 杉浦 宗敏

2
開始ページ
223
終了ページ
232
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
日本薬学教育学会

problem-based learning(PBL)形式の授業を多職種協働で行い、受講学生へのアンケート調査から多職種協働による薬学卒前緩和ケア教育の有用性の検討を行った。対象は、2014年度および2015年度に薬学部5年生のうち1期(5月〜7月の2.5ヵ月)の実務実習を終了し本PBL形式の授業を選択した学生とした。1回のプログラムは210分(70分×3)までとし、5回実施した各回のプログラムは、緩和医療に従事する医師、看護師チャプレン(学校・病院・軍隊など教会以外の施設や組織で活動する聖職者)、音楽療法士、薬剤師の5職種が、それぞれ講義・SGDまたは演習とSGDの順番で実施した。5回のプログラムの初回の講義前と最終回のSGD終了後に実施したアンケート調査の結果、授業後の緩和医療・緩和ケアに従事する薬剤師に必要だと思う学生の割合に有意な変化はみられなかったが、半数以上の学生(n=42)が授業前から緩和医療・緩和ケアに従事する薬剤師に必要だと回答していた。痛みの理解に関する項目に関しては、授業前と比較して、授業後の緩和医療・緩和ケアに従事する薬剤師に必要だと思う学生の割合が有意に増加した。また、各プログラム終了時に調査した「受講後の気づき」から、各回プログラムで異なる特徴的な言葉が抽出された。今回調査した教育手法は、学生が緩和ケアチームに従事する各職種そして薬剤師のチームでの役割を認識し、学ぶべきことを理解する上で有用な方法であることが示唆された。

リンク情報
URL
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ID情報
  • ISSN : 2432-4124
  • eISSN : 2433-4774
  • 医中誌Web ID : 2019373116

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