2012年2月25日
咀嚼方法の違いが血液生化学検査値に及ぼす影響 : 第1報 同一食物摂取量に基づく「よく〓む」と「早食い」との比較
日本歯科医療管理学会雑誌
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- 巻
- 46
- 号
- 4
- 開始ページ
- 197
- 終了ページ
- 202
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本歯科医療管理学会
咀嚼方法の違いが血液生化学検査値に及ぼす影響について、30歳代の健康男性7例を同一食物摂取量に基づく「よく噛む群」と「早食い群」にランダムに分けてクロスオーバー法で比較検討した。一口当たりの平均咀嚼回数は、よく噛む群が49.0回で、早食い群5.8回の8.4倍であった。食品を食べ終わるまでの平均咀嚼回数も、よく噛む群が936.7回で、早食い群173.7回の5.4倍であった。平均食事時間は、よく噛む群が11.6分で、早食い群の3.3分の3.5倍であった。同一の食事内容でありながら、よく噛む群では早食い群よりも食後の満腹感が得られる傾向を示した。血液生化学検査値では多くの検査項目で咀囎咀嚼の違いによる明確な変化は認められなかったが、血漿インスリン量の変化では、「よく噛む」は「早食い」より60〜120分値に高い傾向を示し、咀嚼方法の違いがインスリンの分泌に影響することが推察された。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0387-5687
- 医中誌Web ID : 2012188150
- CiNii Articles ID : 10030282569
- CiNii Books ID : AN00190752