共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2022年3月

大学生の自殺予防に必要な「誰かに助けを求める力」を養うための教育プログラムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K10590
配分額
(総額)
2,470,000円
(直接経費)
1,900,000円
(間接経費)
570,000円

本研究の目的は、大学生がリスクやストレスに遭遇した際に自ら対処行動をとろうと意識し実際に行動に移せるようになる仕組みを創ることである。自己効力感(セルフエフィカシー)や自己肯定感・自尊感情(セルフエスティーム)を高めると同時に、ときには自分の力だけではどうしようもできないことを自身が理解し、それを認め、対処行動の一つとして他者に助けを求める行動を起こせる力を育むことに焦点を当てている。
平成30年度は本研究に関する大学生の自殺予防介入に関する国内外の教育及びプログラムに関する文献を渉猟し、既存尺度を調査したうえで本研究の調査項目を整理・検討した。仮のリッカート尺度を含めた調査用紙を作成し、研究代表者の所属する大学において、研究に使うことを説明し同意を得た学生51人に対して自己記入式質問紙調査を行った。調査項目は、基本属性のほか、不安感、孤立感、自殺念慮の有無、今自分が置かれている状況を理解できるか、解決すべき課題に対し対処しようと思うか、誰かに助けを求めることができると思うか等である。現在はこれを分析し、尺度に用いる内的整合性を検討し信頼性を確認しているところである。
また、本研究に先駆けて実施したA県の地域住民を対象に「誰かに助けを求めることができる力」を測る項目を入れた調査結果を、国際学会で発表できた。
なお、本研究と教育プログラムの実施にあたっては、山梨県立精神保健福祉センター(山梨県自殺防止センター)の協力を得ている。

ID情報
  • 課題番号 : 18K10590

この研究課題の成果一覧

メディア報道

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