2010年 - 2012年
亜鉛プロトポルフィリン含有高分子ミセルとキセノン光源を用いる癌の光化学療法の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
本研究で、各種ZnPPミセルの物理化学的な特徴、体内動態等を検討した結果、粒子直径が約80nmであるHPMA-ZnPPは高い血中安定性、長い血中半減期と著名な腫瘍選択的な集積を示した。HPMA-ZnPPはLED光源照射することにより、HeLa細胞に対し強い細胞毒性を示した。Invivoにおいて、HPMA-ZnPP濃度依存的な、及び光照射量(照射強度、時間)依存的な腫瘍増殖の顕著な抑制が見られた。またその高い腫瘍集積によりinvivoimagingシステムで腫瘍を検出できた。以上の結果より、HPMA-ZnPPは腫瘍検出の可能な新たな癌の光化学治療薬になることが強く期待される。
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- 課題番号 : 22700927
- 体系的課題番号 : JP22700927