2015年3月
自閉症スペクトラム指数および精神的健康度と大学生の生活傾向
CAMPUS HEALTH
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- 巻
- 52
- 号
- 1
- 開始ページ
- 406
- 終了ページ
- 408
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (公社)全国大学保健管理協会
平成24年度と25年度にA大学の学生健診を受けた5788名を対象に、自閉症スペクトラム指数日本語版(AQ-J)と、精神健康調査票短縮版(GHQ-28)、および「友人関係」「課外活動・授業への参加」「生活の充実感」「携帯電話やネット依存傾向」などについて問う自作の学生生活調査票(CLQ)からなる質問紙調査を行い、各指標の関連性について検討した。2382名から回答が得られた。検討の結果、AQ-JとGHQ-28との間に有意な相関が認められたほか、AQ-JとCLQとの間、GHQ-28とCLQとの間にも有意な相関が認められた。GHQ-28下位項目のうちAQ-Jとの相関が最も強かったのは「うつ傾向」であった。学生生活全体でのうつ状態に対するポジティブな因子とネガティブな因子について検討した結果、ポジティブな因子として[友人の存在][大学の居心地の良さ][対人不安の低さ][経済的不安の低さ][引きこもっていないこと][親との良好な関係][日常生活の充実]が抽出され、ネガティブな因子として[AQ-J 33点以上][年齢]が抽出された。AQ-J 33点以上の群のみを対象としてポジティブ・ネガティブ因子を検討した結果、ポジティブ因子は[友人の存在][大学の居心地の良さ][携帯に依存していないこと]、ネガティブ因子は[年齢][アルバイト]であった。
- ID情報
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- ISSN : 1341-4313
- eISSN : 2432-9460
- 医中誌Web ID : 2015234546
- J-Global ID : 201502247626956313