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2014年8月19日

RL-005 個人情報のSEM(検索エンジン広告)価格に基づいたk-匿名化手法の提案(L分野:ネットワーク・セキュリティ,査読付き論文)

情報科学技術フォーラム講演論文集
  • 小栗 秀暢
  • ,
  • 曽根原 登

13
4
開始ページ
25
終了ページ
32
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)運営委員会

現代において,BigData分析における個人の機微情報(プライバシー)の扱いは,非常に大きな関心事になっている.そのようなプライバシーを保護するために有効な手段としてk-匿名化の技術がある.多くのk-匿名化の研究アプローチは,選択肢群を数学的,かつ階層的に一律に分類するため,その情報損失量を減少させることが難しい.k-匿名化を実現するための必要な計算量や,選択肢組み合わせの複雑さから,一般的なWEBサービスのような,即時応答が要求されるサービスでは利用されていない.本稿では,効率的にBigDataを管理し,活用するk-匿名化サービスの実用化に向け,個人情報のSEM(検索エンジン広告)の価格に基づく選択肢のクラスタリング手法を提案する.この手法によって,個人情報の選択肢ワードという定性的な価値を,価格という定量的な価値で計測でき,マーケティング的に不必要な計算回数を減少させることが可能となる.我々は,この手法を実際のサービスデータにて実験し,価値を計測したところ,高いセキュリティレベルと高いSEM価値の両立が可能な場合が存在することが判明した.本方式を発展させることによって,一般のWEBサービスなどでもk-匿名化を用いることが可能なレベルまで計算量を減少させ,個人情報の蓄積にかかる費用も効率化されるだろう.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009904562
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA1242354X
ID情報
  • CiNii Articles ID : 110009904562
  • CiNii Books ID : AA1242354X

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