2016年4月 - 2020年3月
視角が錯視知覚に与える影響の比較認知科学的分析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、視角が錯視知覚に与える影響を3種で分析した。デルブーフ錯視(同心円錯視)知覚傾向を調べる行動実験から、デルブーフ錯視知覚をヒト以外の動物を対象に研究するにあたり、同時対呈示による弁別課題は不適であることが示唆された。また、セキセイインコとハトは、ヒトと異なりデルブーフ錯視図形観察時、概ね一貫して内側刺激を過大視する錯視傾向が見られた。ヒトもまた大視角では典型的なデルブーフ錯視知覚傾向と部分的に異なる錯視傾向が見られた。本研究では、視角が一部錯視知覚の強さに影響を与えたが、錯視傾向の反転など錯視傾向自体に対する影響は見られなかった。
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- 課題番号 : 16K04426
- 体系的番号 : JP16K04426