2020年12月
保育者の実践観の変容に関するヴィジュアル・ナラティヴアプローチ
保育学研究
- ,
- 巻
- 58
- 号
- 2-3
- 開始ページ
- 155
- 終了ページ
- 166
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.20617/reccej.58.2-3_155
- 出版者・発行元
- 日本保育学会
信念の実践への影響に鑑みるとき,保育の質改善に向けた提言は,保育の担い手が抱いている彼ら自身の実践についての信念の検討を含む必要がある。こうした問題意識から本研究は,保育の担い手が抱いている実践についての信念を明らかにしていくことを目的とする。先行研究は実践についての信念は保育者の経験に伴って「保育者中心」「意図的」なものから「子ども中心」「受容的」なものへと変化していくことを明らかにしてきた。本稿はこれらの研究を引き継ぎつつ,新たな試みとして保育者の実践についての信念の検討をヴィジュアル・ナラティヴの方法論に依拠したイメージ画の分析を通して明らかにすることを試みる。14名の保育士の描いた42枚のイメージ画を分析した結果,保育経験を重ねるにつれて,保育者が子どもと保育者との関係を一人の人間として対等な立場にある存在として捉える考え方があり得ることが示された。
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- DOI : 10.20617/reccej.58.2-3_155