学校教育法上、体罰が禁止されているにもかかわらず、学校において体罰事案が根絶されない状況の背景にある学校と教員の根深い体罰容認論を洗い出しつつ、教員の幅広い裁量による「教育的懲戒」の手段の行使に焦点を当て、「懲戒と体罰の範囲と限界」についての検証を行い、児童生徒の最善の利益に立って、体罰についての厳格な解釈と取扱いがなされるべきことを考察しようとするもの。