J-PARC E16実験のためのMRPCを用いたハドロン粒子識別装置の研究開発
日本物理学会2019年秋季大会(素粒子,核物理,宇宙線・宇宙物理)
- 開催年月日
- 2019年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 山形
- 国・地域
- 日本
J-PARC E16実験においては、2020年2月のビーム実験を目指し、電子対崩壊過程(例えば、$\phi$ $\rightarrow e^{+}\ e^{-}$過程)を通してのハドロン計測装置の設置と試運転が現在行われている。これらの測定器に加えて、MRPC型の飛行時間測定器を用いたハドロン粒子識別装置の研究開発が進められている。この装置を用いて、高密度物質中でのカイラル対称性の回復の観測を視野に入れた、物質中でのハドロンの諸性質の変化を研究するための、観測量の拡張を目指している。本講演では、この装置の研究開発状況の最新の成果を報告し議論する。