MISC

2018年3月

小児への皮下および舌下免疫療法の現状と今後の展望 皮下免疫療法の現状と今後の展望(白樺花粉を含めて)

日本小児アレルギー学会誌
  • 津曲 俊太郎

32
1
開始ページ
41
終了ページ
46
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本小児アレルギー学会

アレルゲン免疫療法はアレルギー疾患に対する唯一の根本的治療であり、近年その有効性および臨床的意義が再認識されはじめている。特に近年は舌下免疫療法(SLIT)が普及してきており、その安全性や利便性を考えると今後はSLITが免疫療法の中心となっていくことが予想されるが、現時点では適応が12歳以上であることや治療抗原がダニ・スギの2種類しかないことなどを考えると皮下免疫療法(SCIT)はまだ重要な治療手段であると考える。しかし、そのSCITにおいてもいまだ課題は多い。特に安全性に関しては全身症状の発現頻度が高く、より安全性の高い製剤の開発やより安全な増量スケジュールの確立が望まれる。また、わが国で使用可能な治療エキスは海外と比較すると圧倒的に少ないことも重要な課題としてあげられる。さらに今後期待される治療の1つとして当科では花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)に対するシラカバ花粉エキスを用いたSCITを実施しており、良好な成績を示している。(著者抄録)

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