MISC

2017年9月

温州みかんによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例

アレルギー
  • 田中 裕
  • ,
  • 杉原 麻理恵
  • ,
  • 津曲 俊太郎
  • ,
  • 高松 伸枝
  • ,
  • 栗原 和幸

66
8
開始ページ
1011
終了ページ
1015
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本アレルギー学会

症例は12歳の女児.食物摂取後の運動負荷によるアナフィラキシー症状を繰り返したため,食物依存性運動誘発アナフィラキシー(food-dependent exercise-induced anaphylaxis,FDEIAn)を疑い原因食物の精査を行った.症状誘発時に摂取頻度の高かった卵・乳・大豆と,FDEIAnの原因食物として頻度の高い小麦について,それぞれの食物摂取後の運動負荷試験を施行したが全て陰性であった.詳細な問診から4回のエピソードで温州みかんを摂取していたことや,同じ柑橘類であるオレンジ・グレープフルーツの特異的IgEが陽性であったこと,スキンプリックテスト(skin prick test,SPT)が陽性であったことから温州みかんを原因食物として疑い,アスピリンを併用した温州みかん摂取後の運動負荷試験を行ったところアナフィラキシー症状が誘発されたため,温州みかんによるFDEIAnと診断した.多数の柑橘類でSPT陽性を示したため柑橘類の完全除去を指示したところ,それ以後アナフィラキシー症状は認めていない.FDEIAnの原因食物として柑橘類も認識しておく必要がある.(著者抄録)

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