2018年4月 - 2021年3月
健康課題解決能力を育成する保健教育の理論的フレームワークの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究は、学校における保健教育において、健康に関する課題解決能力に関わる要素を明らかにし、それに基づいた理論的なフレームワーク(カリキュラム)を構築することを目的としている。
初年度は、保健教育の関する先行研究を調べるとともに、他領域の課題解決学習の動向を探ることができた。また、特に医学教育などで取り入れられている課題基盤学習を保健教育における思考力、判断力、表現力等の育成に活用できるのではないかという知見を得られた。さらに、東京や新潟の先進校の授業を参観し教員と課題解決への取組について議論するとともに、連携協力者や研究分担者と協議し、健康に関する課題解決能力の要素について検討することができた。
本年度は、当初、特定の健康課題に絞らず、健康課題に関する質問紙調査を実施する予定であったが、調査項目を検討していくと健康に関する課題が多岐にわたるため、調査項目が膨大になることが分かった。連携協力者等と協議を重ねることで、課題を特定したほうが要因がより明確になり、カリキュラム作成もスムーズにできるのではないかという考えに至った。その際に、現代的な健康課題として重要視され、若い世代に多い精神疾患を健康課題として特定し、調査を行うこととした。先行研究を調べていくと、メンタルヘルス教育においては、課題解決の結果として知識、態度、行動を評価しているものがあることが分かった。そこで、これらの要素に健康課題解決能力の要素と仮定し、対象群をおいた授業研究をすることで明らかにすることとした。本年度は、知識、態度、行動を要素とした質問紙を作成するとともに、精神疾患の課題解決に関する授業づくりを検討することができた。
初年度は、保健教育の関する先行研究を調べるとともに、他領域の課題解決学習の動向を探ることができた。また、特に医学教育などで取り入れられている課題基盤学習を保健教育における思考力、判断力、表現力等の育成に活用できるのではないかという知見を得られた。さらに、東京や新潟の先進校の授業を参観し教員と課題解決への取組について議論するとともに、連携協力者や研究分担者と協議し、健康に関する課題解決能力の要素について検討することができた。
本年度は、当初、特定の健康課題に絞らず、健康課題に関する質問紙調査を実施する予定であったが、調査項目を検討していくと健康に関する課題が多岐にわたるため、調査項目が膨大になることが分かった。連携協力者等と協議を重ねることで、課題を特定したほうが要因がより明確になり、カリキュラム作成もスムーズにできるのではないかという考えに至った。その際に、現代的な健康課題として重要視され、若い世代に多い精神疾患を健康課題として特定し、調査を行うこととした。先行研究を調べていくと、メンタルヘルス教育においては、課題解決の結果として知識、態度、行動を評価しているものがあることが分かった。そこで、これらの要素に健康課題解決能力の要素と仮定し、対象群をおいた授業研究をすることで明らかにすることとした。本年度は、知識、態度、行動を要素とした質問紙を作成するとともに、精神疾患の課題解決に関する授業づくりを検討することができた。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K02692
- 体系的課題番号 : JP18K02692