論文

2019年2月

小児の腟原発胎児型横紋筋肉腫の診断と治療に鏡視下手術が有用であった1例

新潟産科婦人科学会会誌
  • 山岸 葉子
  • 関根 正幸
  • 須田 一暁
  • 茅原 誠
  • 南川 高廣
  • 安達 聡介
  • 磯部 真倫
  • 西野 幸治
  • 西川 伸道
  • 加嶋 克則
  • 榎本 隆之
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113
2
開始ページ
70
終了ページ
74
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
新潟産科婦人科学会

3歳女児。性器出血と外陰から突出する腫瘤に母親が気づき近医を受診後、精査目的で当科へ紹介となった。初診時、静脈麻酔下に腫瘤生検を行ったが、病理組織診断では悪性所見を認めず、良性の処女膜ポリープとして経過観察していた。しかし、その後も性器出血が持続したため、初診5ヵ月目に全身麻酔下にて硬性子宮鏡を用い腟内を観察したところ、腟壁から無数のポリープ様腫瘤がブドウの房状に発育しており、鏡視下に腫瘤を切除したが、完全切除には至らなかった。病理組織学的に胎児型横紋筋肉腫と確定診断され、術後は4剤併用化学療法と放射線療法を行った。その結果、残存病変は消失し、治療から4年以上経過現在、再発所見は認められていない。

ID情報
  • ISSN : 2186-6244
  • 医中誌Web ID : 2019218999

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