MISC

2017年10月

下肢静脈造影CT検査における造影方法の現状

函館医学誌
  • 狩野 麻名美
  • ,
  • 宇野 弘幸
  • ,
  • 小林 匡
  • ,
  • 守山 亮
  • ,
  • 本庄 俊一
  • ,
  • 安井 太一
  • ,
  • 小川 肇
  • ,
  • 杉森 博行

41
1
開始ページ
67
終了ページ
69
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
市立函館病院

深部静脈血栓症(DVT)63例(男23例、女41例、平均年齢71.9歳)を対象に、下肢静脈CT検査と下肢静脈エコーによるDVTの検出率を比較検討した。その結果、下肢静脈エコーを実施していたのは46例(73.0%)と比較的多かった。一方、下肢静脈造影CTを実施していたのは12例(19.0%)、その他CT検査を実施していたのは11例(17.5%)であった。DVTの検出率は、下肢静脈エコーが41症例(89.1%)と最も高かった。一方、下肢静脈CT検査は12例(33.3%)、その他のCT検査は1症例(9.0%)であった。今回の検討では、下肢静脈CTにおける診断能を向上させるためには、CT装置の性能や撮像条件、CTを撮影する診療放射線技師教育などの検討が必要であると考えられた。

ID情報
  • ISSN : 0910-0725
  • 医中誌Web ID : 2018061156

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