共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年4月 - 2016年3月

過去の植生改変は、現在のニホンザル個体群を不安定にしているか?

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
25450210
体系的課題番号
JP25450210
配分額
(総額)
5,330,000円
(直接経費)
4,100,000円
(間接経費)
1,230,000円

屋久島・西部地域の低地海岸林は世界遺産に登録され、一般には原生の自然が残っていると思われているが、およそ100~40年前にはかなり伐採され、二次林の部分も多い。この地域でも、特に強度の伐採をうけた中央部では、サルが増えていることが確認された。また、中央部から北部への継続的なサルの群れの移動と、北部でのサルの頭数の減少が確認された。これらの結果から、中央部で増えたサルは、より低密度な周辺部にあふれ出し、移動した先で、徐々に死んでいることが示唆された。過去の人為的な植生の改変は、ニホンザルにとって好適な生息地とそうでない生息地を作り出し、ここに住むニホンザル個体群を不安定にしている可能性がある。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-25450210/25450210seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-25450210
ID情報
  • 課題番号 : 25450210
  • 体系的課題番号 : JP25450210