純丘 曜彰
基本情報
- 所属
- 大阪芸術大学 芸術学部 教授
- 学位
-
博士(美術)(東京藝術大学)文学修士(東京大学)文学士(東京大学)
- J-GLOBAL ID
- 200901071973566191
- researchmap会員ID
- 1000294168
- 外部リンク
すみおか てるあき 大阪芸術大学 教授(芸術学部 教養課程、哲学)。美術博士(東京藝術大学、美学)、文学修士(東京大学、哲学)。学士会終身会員。東京生まれ。成城学園高等学校卒。東京大学 教養学部 1組(類横断インタークラス)入学、同文学部 哲学科 卒業、東京大学大学院 人文科学研究科 哲学専攻 修了。テレビ朝日 報道局 報道制作部ブレーンとして『朝まで生テレビ!』を立ち上げ、玉川大学 講師(哲学)、東海大学 准教授(経営学)、ドイツ・グーテンベルク(マインツ)大学 客員教授(メディア学)などを経て、現職に至る。専門は、哲学、メディア文化論、映画学。みずからも小説、作曲、デザインなどの創作を数多く手がける。
長尾龍一、渡邊二郎に師事し、法哲学を起点に、1980年代はヘーゲルやウェーバーを基礎として、ヴィトゲンシュタインの言語ゲームの概念、日常言語学派の言語行為論を踏まえ、デカルトを嚆矢とする近代主観主義の認識論に対し、行為と行為主体についての存在論を論理学の観点から研究。ハーバーマスとルーマンの社会システムとコミュニケーションに関する論争の延長線上において、ハイデガーの存在論ですら主観的認識論であるとし、サルトルの間主観的な実存主義を発展させて新たに自証・対証・衆証という論理学的存在概念を立て、他者によって補証された行為が主体の存在を逆措定する、とした。さらに、純丘はディルタイやガダマーの解釈学における脈絡依存性(解釈学的循環)の考察を経て、1990年代には、経済活動における法人格やサービス、ブランドの存在性を実証的に問う。
しかし、2000年代になると、一転して映画作品を題材とするようになり、行為と行為の主体を人為的に構成する、脈絡としての物語の分析、および、その創作論を美学・芸術学として探求。バウムガルテンに倣い、美とは真についての感性的論証である、と論じる。このために、純丘は対話(ディアローグ)に代えて対為(ディアゴーグ)と言い、プラトン以来の弁証法(ディアレクティーク)に対して行証法(ディアクティーク)を考えた。この行証法は、映画の中の人物相互のミュトス(元物語)においてだけでなく、映画の作り手と観客の間のエロキューション(語り口)としても存在し、この2つの行証法によって映画の物語はT型グランド・ストラクチャーをなす、とした。また、映像に関しても、脚本の要素を言語的に分節化して人為的に部分カットを組み上げていくエイゼンシュテイン・モンタージュよりも、複数のカメラで実際の演技を同時多面的に撮影したマルチ・カヴァレッジを再構成するグリフィス・モンタージュの手法を重視している。そして、映画のエピソードもまた、同一のテーマを多面的に描き出すものでなければならないとし、しだいにテーマに近づく物語のスパイラルアップ構造を論じた。
その後、ポスト・モダニズム論に傾倒し、脈絡を転用して物語を再生産するお笑いや、記号的な表象表現形式であるアニメにも関心を広げた。近年は、創作のための実践的な物語論を深め、米国の著名な脚本セミナー講師ロバート・マッキーなど、海外の研究者・創作者たちと活発に交流している。また、近年は、人間学・文明論の視座から歴史を総括する仕事も数多く行っている。くわえてコロナ以降は、哲学の多言語の国際的映像教材の作成などにも力を入れている。
経歴
11-
2010年 - 現在
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2008年 - 2010年
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2005年 - 2010年
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2008年 - 2009年
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2003年 - 2008年
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2001年 - 2003年
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1998年 - 2003年
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1997年 - 2001年
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1991年 - 2000年
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1997年 - 1998年
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1987年 - 1995年
学歴
3-
- 1990年3月
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- 1987年
-
- 1980年
委員歴
4-
2004年 - 2008年
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2001年 - 2008年
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2003年9月 - 2005年8月
-
1992年4月 - 1994年3月
受賞
3-
2002年3月
-
2001年11月
-
1987年3月
論文
37-
Insight Now! 2022年7月 招待有り
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2022年5月 筆頭著者
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Insight Now! 2021年11月 招待有り筆頭著者
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Insight Now! 2021年9月 招待有り筆頭著者
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Insight Now! 2021年3月 招待有り筆頭著者
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Insight Now! 2020年8月 招待有り筆頭著者
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Insight Now! 2020年2月 招待有り筆頭著者
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大阪芸術大学紀要「藝術」 42 41-56 2019年9月 査読有り筆頭著者
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大阪芸術大学紀要「藝術」 41 65-80 2018年9月 査読有り
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Insight Now! 2018年8月 招待有り
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Insight Now! 2017年7月 招待有り
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GLOBAL WESTERN CONFERENCE 2013年 招待有り
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大阪芸術大学紀要「藝術」 35(35) 79-91 2012年 査読有り
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大阪芸術大学紀要「藝術」 34(34) 27-36 2011年 査読有り
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東海大学総合経営学部紀要 2(2) 21-28 2009年 査読有り
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九州東海大学応用情報学部紀要 (8) 1-12 2007年9月 査読有り
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九州東海大学応用情報学部紀要 (7) 1-10 2006年9月 査読有り
-
九州東海大学応用情報学部紀要 (6) 1-8 2005年 査読有り
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九州東海大学応用情報学部紀要 (5) 1-14 2004年 査読有り
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九州東海大学応用情報学部紀要 (4) 11-17 2003年9月 査読有り
MISC
10-
Insight Now ! 2010年
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2008年10月 招待有り
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2008年4月 招待有り
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ウェブ東海 2004年1月 招待有り
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東海大学教育研究所資料集 7(7) 61-65 1999年9月
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東海大学教育研究所資料集 (6) 127-131 1998年9月
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大法輪 1995年9月 招待有り
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テレビ朝日 1989年7月 招待有り
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テレビ朝日 1989年 招待有り
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1987年4月 招待有り
書籍等出版物
16-
Walpode u. Clochette Verlag 2022年10月 (ISBN: 9798356996511)
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Walpode u. Clochette Verlag 2019年12月
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Walpode u. Clochette Verlag 2019年11月
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office SUMIOKA publishing 2019年11月
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office SUMIOKA publishing 2019年11月
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office SUMIOKA publishing 2019年11月
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office SUMIOKA publishing 2012年
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三交社 2009年6月1日 (ISBN: 4879195960)
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フィルムアート社 2006年10月 (ISBN: 9784845906970)
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三修社 2006年7月 (ISBN: 4384040849)
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フィルムアート社 2005年6月1日 (ISBN: 4845905744)
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集英社 2004年9月17日 (ISBN: 9784087202595)
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東海大学出版会 2001年 (ISBN: 9784486015390)
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東海大学出版会 2000年
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office SUMIOKA publishing 1998年
講演・口頭発表等
5-
Global Western Conference 2013年4月3日 招待有り
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日本映画学会 2012年12月1日
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日本映画学会 2010年12月4日 招待有り
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日本映像学会 2007年6月2日
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日本映像学会 2006年6月10日
担当経験のある科目(授業)
6Works(作品等)
7-
2018年2月 芸術活動
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2017年6月 教材
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2017年 芸術活動
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2014年 芸術活動
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2013年 芸術活動
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2009年 芸術活動
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2003年 芸術活動
社会貢献活動
39