2020年1月
体位変換ケアを体験した一般高齢者のケア評価と介護者支援機器利用への認識
日本健康医学会雑誌
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- 巻
- 28
- 号
- 4
- 開始ページ
- 394
- 終了ページ
- 401
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本健康医学会
介護者支援機器の開発に係る被介護者の快適性の実現に向けて、シルバー人材センター登録者30人を対象として、おむつ交換に伴う体位変換ケアに対する評価の視点と、介護者支援機器利用への受け入れを調査した。対象者は模擬病床で看護師による体位変換ケアを受け、そのケア途中に抱く不快感や体のねじれ感、体の支えの不安定さについてその都度スイッチボタンで評価するとともに、体験直後に総合的なケア満足度を含めた自記式質問紙調査に回答した。分析対象は28人で、平均年齢は72.3±3.9歳であった。ケア途中の体のねじれ感は仰臥位から側臥位への体位変換時やおむつ交換時に多くみられ、ケア満足度は体のねじれ感のなさや支えの安定感と関係していた。支援機器利用に対しては肯定的な意見が多くみられ、機器利用により人の温かさが失われることを危惧する一方で、介護者視点では負担を軽減できること、被介護者視点では介護者への遠慮や気遣いを排除できることを利点としてあげていた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1343-0025
- 医中誌Web ID : U131380003