2017年12月
屈曲母血管を伴うwide neck瘤に対するEnterprise 2 VRDを用いたステント併用コイル塞栓術 症例報告と考察
脳神経外科速報
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- 巻
- 27
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1295
- 終了ページ
- 1300
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)メディカ出版
症例1は68歳女性で、14年前に右vertebral artery(VA)-posterior inferior cerebellar artery(PICA)分岐部動脈瘤破裂に対してコイル塞栓術を受けた。4年前にMRAで右VA-PICA動脈瘤の再増大所見を認め、バルーン併用コイル塞栓術を施行したが、4年の経過で再発した。Wide neckの再増大動脈瘤に対してステント併用塞栓術を施行した。神経学的脱落症状なく、術後1週間で自宅退院した。症例2は92歳女性で、高血圧症で内服加療を受けていた。突然の意識障害で救急搬送された。脳血管撮影で脳底動脈先端部に大型動脈瘤を認めた。破裂脳動脈瘤ではあるが広頸大型動脈瘤に対してステント併用コイル塞栓術を行った。術後経過は良好で、1ヵ月後にリハビリテーション病院へ転院したが、膀胱出血をきたした。ステント留置後であったが抗血小板薬を変更した。術後3ヵ月の経過にて塞栓性合併症なく経過している。
- ID情報
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- ISSN : 0917-1495
- 医中誌Web ID : 2018087762