2014年3月
大網内リンパ節から胃大彎リンパ節転移を認めた右側結腸癌の2例
日本大腸肛門病学会雑誌
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- 巻
- 67
- 号
- 3
- 開始ページ
- 173
- 終了ページ
- 177
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.3862/jcoloproctology.67.173
- 出版者・発行元
- The Japan Society of Coloproctology
症例1は54歳男性,2001年8月,2型の上行結腸癌に対し手術を行った.術中,原発巣から大網,横行結腸への直接浸潤を認めた.また,大網内のリンパ節,胃大弯リンパ節に転移が疑われ,右胃大網動静脈根部までの合併切除を伴う拡大右半結腸切除術を施行した.病理診断で胃大弯リンパ節,大網内リンパ節に転移を認めた.症例2は59歳男性,2003年2月,2型の盲腸癌に対し手術を行った.術中,原発巣から大網への直接浸潤を認めた.また,胃大弯リンパ節に転移が疑われ,右胃大網動静脈根部までの合併切除を伴う右半結腸切除術を施行した.病理診断で胃大弯リンパ節,大網内リンパ節に転移を認めた.いずれの症例も術後補助療法を行い,前者は術後12年,後者は術後10年6ヵ月,再発を認めていない.右側結腸癌で大網を介して胃大弯リンパ節への転移を認めた場合,R0手術を行うことで予後の改善に寄与する可能性があると考えられた.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.3862/jcoloproctology.67.173
- ISSN : 1882-9619
- CiNii Articles ID : 130003394581