2018年3月
【遠隔転移を有する大腸癌に対する治療戦略】 癌遺伝子変異解析パネルを用いた大腸癌Precision medicineへの取り組み
癌の臨床
- 巻
- 63
- 号
- 6
- 開始ページ
- 505
- 終了ページ
- 510
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)篠原出版新社
Stage IV大腸癌109例を対象とし、次世代シークエンサーを用いた癌遺伝子変異解析パネル(415遺伝子)で遺伝子変異を解析した。RAS変異群26例(23.9%)、RAS変異+PTEN欠失群16例(14.7%)、PTEN欠失+ERBB2増幅群16例(14.7%)、PTEN欠失+SRC増幅/欠失群8例(7.3%)、A11野生型群27例(24.8%)、BRAF変異+RNF43変異群9例(7.3%)、その他8例(7.3%)にカテゴリー分類された。実際に抗EGFR抗体薬を使用した40例の検討では、A11野生型群は、RASKETで判定できるKRAS/NRAS遺伝子以外の遺伝子に変異のある群に比べて、無増悪生存率(PFS)が有意に良好であった。
- ID情報
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- ISSN : 0021-4949
- 医中誌Web ID : 2018160162