論文

査読有り
2017年3月

ペルシア語母語話者における日本語受身文の誤用分析―習得状況から見る事象の捉え方―

人間社会学研究集録
  • 五十嵐 小優粒

12
開始ページ
93
終了ページ
113
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)

イラン国立テヘラン大学で実施した受身文テストの結果を基に、その習得状況から両言語における事象の捉え方の違いを記述した。その方法として、イラン国内で日本語を学習しているペルシア語母語話者に協力を仰ぎ、実施した調査結果を用いた。この調査で「変化のあり方」に着目した動詞の分類を採用したことで、一口に直接受身と呼ばれるカテゴリーの中でも、ペルシア語を母語とする日本語学習者がその習得過程でより誤用を犯しやすい動詞の種類が明らかになった。特に移動動詞に誤用が多く見られた。その結果を受け、誤用の原因をペルシア語の特徴に求めて考察した。

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