2019年4月 - 2023年3月
分散型リーダーシップを機能させる教育マネジメント・システムの開発的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
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本研究は、学校組織の動態に対して、失敗事例も踏まえたより精緻に効果的な「分散型リーダーシップ」を発揮する主体間の関係を解明し、その関係が持続的に維持される教育マネジメント・システムを設計して、実践に適用可能なモデルを開発することを目的としている。「分散型リーダーシップ」の効果的な発揮には、校長等による階層的・集中的リーダーシップよりも、特定のミドル層に限定されない多様な構成員による状況に応じたchangeable(交換的)な働きかけと、その働きかけがアクティブとなる場・機会の持続的創発を必要とするのではないかと仮説を持ち、今後は仮説検証も企図している。
本年度は、研究の基盤を形成するために、関係文献の整理と分析、予備的なケーススタディを中心に進めた。また、3月に全体会(第1回研究打ち合わせ)を実施し、本研究の課題意識の共有とともに、採択決定後の各自の研究進捗状況について報告を行った上で、今後の研究の方向性について検討し、①国内リサーチ、②国際比較(海外調査)、③異分野比較、④リーダーシップ理論(アメリカ)、⑤異校種比較、⑥困難に置かれた事例(学校事故判例等)のリーダーシップ構造に着目して行った。上記の課題について、文献研究、海外事例等、各分担者が検討してきた報告をもとに、そこから見られる「分散型リーダーシップ」の在り方について議論・確認することができた。それらの検討を通じて、①分散型リーダーシップの明確な定義がないがどのように位置づけるのか、②分散型リーダーシップはミドルリーダーが機能しなくなったから生じたのではないかという示唆を得た。今後は、議論を深め、次年度は研究成果を学会発表や論文化につなげていく。ただし、新型コロナウィルスの沈静状況によって、国内調査については、居住地域に限定して進めることや、海外調査については、延期せざるを得ないことも視野において進めていく。
本研究は、学校組織の動態に対して、失敗事例も踏まえたより精緻に効果的な「分散型リーダーシップ」を発揮する主体間の関係を解明し、その関係が持続的に維持される教育マネジメント・システムを設計して、実践に適用可能なモデルを開発することを目的としている。「分散型リーダーシップ」の効果的な発揮には、校長等による階層的・集中的リーダーシップよりも、特定のミドル層に限定されない多様な構成員による状況に応じたchangeable(交換的)な働きかけと、その働きかけがアクティブとなる場・機会の持続的創発を必要とするのではないかと仮説を持ち、今後は仮説検証も企図している。
本年度は、研究の基盤を形成するために、関係文献の整理と分析、予備的なケーススタディを中心に進めた。また、3月に全体会(第1回研究打ち合わせ)を実施し、本研究の課題意識の共有とともに、採択決定後の各自の研究進捗状況について報告を行った上で、今後の研究の方向性について検討し、①国内リサーチ、②国際比較(海外調査)、③異分野比較、④リーダーシップ理論(アメリカ)、⑤異校種比較、⑥困難に置かれた事例(学校事故判例等)のリーダーシップ構造に着目して行った。上記の課題について、文献研究、海外事例等、各分担者が検討してきた報告をもとに、そこから見られる「分散型リーダーシップ」の在り方について議論・確認することができた。それらの検討を通じて、①分散型リーダーシップの明確な定義がないがどのように位置づけるのか、②分散型リーダーシップはミドルリーダーが機能しなくなったから生じたのではないかという示唆を得た。今後は、議論を深め、次年度は研究成果を学会発表や論文化につなげていく。ただし、新型コロナウィルスの沈静状況によって、国内調査については、居住地域に限定して進めることや、海外調査については、延期せざるを得ないことも視野において進めていく。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K02715
- 体系的課題番号 : JP19K02715
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
三重大学教育学部研究紀要 73 2022年
講演・口頭発表等
2-
日本学校教育学会第35回研究大会 2021年8月7日
-
日本教育経営学会第61回大会 2021年6月5日