鉄鋼材料の転位ループモデリング; 分子動力学シミュレーションの現状と課題
令和3年度材料照射研究会「原子力イノベーションを見据えた材料研究」
- 開催年月日
- 2021年11月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- online
- 国・地域
- 日本
原子力鉄鋼材料の照射脆化の主な原因の一つとして転位ループ形成による硬化が考えられる。近年、ナノスケールでその現象を理解するため、WB-STEMを用いて微小な転位ループの観察を行われている。しかしながら、問題となる現象の時間スケールは非常に小さく、実験観察のみでは静的な状態を捉えられても、動的性質までは理解できない。そのため、分子動力学(MD)シミュレーションによって実験観察を補間することが重要となる。本発表では転位ループのモデリングの現状と将来展望について述べる。