1987年6月
マウスの2細胞期はい分離による一卵性双生仔の作出
家畜繁殖学雑誌
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- 巻
- 33
- 号
- 2
- 開始ページ
- 51
- 終了ページ
- 57
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1262/jrd1977.33.51
- 出版者・発行元
- 日本繁殖生物学会
簡便でかつ効率良く一卵性双生仔を作出する目的で,マウスの2および4細胞期胚をピペッティングにより2分離し,それぞれの胚の胎仔への発生能について検討した。<BR>その結果,ピペッティングによって分離された胚は,透明帯を除去された状態で体外培養した場合でも高率に胚盤胞へ発生した。また,胚分離後の培養時間と移植時期(子宮日齢)との関係においては,1/2および2/4胚ともに48時間培養後,偽妊娠2日目の子宮角に移植した場合に最も高い胎仔生存率が得られた。<BR>実際に一卵性双生仔作出にあたっては1/2胚を対象として偽妊娠あるいは妊娠雌の子宮角への移植を行なった。その結果,偽妊娠雌への移植では1組,妊娠雌への移植では6組,計7組の一卵性双生仔マウスを得ることができた。<BR>以上のことから透明帯を除去したマウスの2および4細胞期からの分離胚は,体外培養を経た後でも胎仔への発生能力を十分保持していること,ならびに2細胞期胚からの一卵性双生仔の作出が可能であることが明らかとなった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1262/jrd1977.33.51
- ISSN : 0385-9932
- J-Global ID : 200902004836659691
- CiNii Articles ID : 130004077335
- identifiers.cinii_nr_id : 9000255759870