2011年3月25日
スギ間伐材を原料とした木粉の製造(第1報)―スギ木粉の品質に及ぼす原料性状の影響―
富山県農林水産総合技術センター木材研究所研究報告
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- 巻
- 号
- 3
- 開始ページ
- 25
- 終了ページ
- 31
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(大学・研究所紀要)
- 出版者・発行元
- 富山県農林水産総合技術センター木材研究所
富山県産スギ間伐材を原料に、品質の安定したスギ木粉の製造方法を確立することを目的に、スギ木粉の品質に及ぼす原料性状の影響について検討した結果、以下のことが明らかとなった。1)微粉砕処理前の原料(粗粉砕木粉)の合水率が増加すると、スギの組織は繊維状に微粉砕されやすくなる。結果、アスペクト比が高く、かさ比重の低いスギ木粉が製造された。2) 未成熟部の心材は、構成細胞の軸方向(L方向)の長さが短いため、軸方向に短く微粉砕されやすい。結果、アスペクト比が低く、かさ比重の高いスギ木粉が製造された。3) 以上の結果より、スギ間伐材から品質の安定したスギ木粉を製造するためには、微粉砕処理前の原料合水率の管理および原料とするスギ材の使用部位の選択が重要であることが明らかとなった。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1883-3683
- J-Global ID : 201102276609996701
- CiNii Articles ID : 120005322114
- CiNii Books ID : AA12387785