2019年8月2日
近代東京と「スポーツの都」
法政大学江戸東京研究センター第2研究プロジェクト研究会
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(招待・特別)
- 主催者
- 法政大学江戸東京研究センター
- 開催地
- 法政大学
江戸時代から断続的に続いた西洋からの文物の導入は、明治時代になると政治、経済、社会など様々な面に拡大しました。その中には、それまで日本では行われていなかったベースボール、サッカー、テニス、フェンシング、ラグビーなどの種目が紹介されました。これらの多くは、日本にもたらされた際には、「余暇」や「娯楽」というスポーツの本来の側面よりも、受け入れの窓口となった大学や専門学校などの学生のたしなみや「国民体育の向上」という政治的な色合いを帯びがちでした。その一方で、明治時代を通して、当初は「遊戯」などとも称されていたスポーツが、主として「競技」、「余暇・娯楽」、「体育」という3つの分野で国民各層に普及します。今回の報告では欧米からもたらされた各種の競技の受容と普及の過程において近代の東京が果たした役割を検討することで、「江戸東京のユニークさ」と「スポーツの都」としての東京の誕生の様子を探ります。