講演・口頭発表等

招待有り 国際会議
2016年10月16日

Physical Punishment in Japan's School Education as a Structural Problem

東アジア教育国際カンファレンスIOEAE2016
  • 鈴村裕輔

記述言語
英語
会議種別
口頭発表(基調)
主催者
東アジア教育研究所
開催地
サンシャイン60 41F

1872年に公教育の仕組みが確立されて以来、日本では体罰が禁止されてきた。1880年に施行された教育令の第46条に「凡学校ニ於テハ生徒ニ体罰殴チ或ハ縛スルノ類ヲ加フヘカラス」と明記されたことなどは、日本の学校教育において体罰が禁止されたことを明確に示している。さらに、1947年の学校教育法も、学校教育における体罰の禁止を明記している。しかし、体罰が日本の学校、特に運動部から根絶されることはなく、体罰に起因する問題が発生している。言い換えるなら、体罰は140年以上にわたって日本の学校の深刻な問題であり続けているのである。ここから、法律による規制にもかかわらず日本の学校教育の中で体罰が生き残れる理由のあることが推察される。本報告では、体罰が発生する構造や仕組みを検討し、それによって運動部における勝利至上主義や学校の管理職の体罰への無関心さ、あるいは体育教師の学校内での位置付けが、学校における体罰を温存させていることを明らかにする。このような観点は日本の学校教育における体罰を考える際に不可欠な視点ながら、これまでの研究ではほとんど見逃されてきている。その意味で、本報告は日本の学校で体罰が起きる理由を検討するための先駆的研究であるとともに日本以外の他国で発生する体罰の問題を考える際にも有効な論点を提示するものと考えられる。

リンク情報
URL
http://media.wix.com/ugd/7b35bc_181a9fbcf1b74c929a1359bc6df86e9f.pdf