論文

2015年1月

近現代の芸術における芸術と科学の「内的な相互作用」について

国際日本学
  • ガブリエル・デカマス
  • ,
  • 村裕輔

12
開始ページ
17
終了ページ
35
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)

C.P.スノーは1959年に出版した”The Two Cultures”において、現代の社会の知的な営みは科学と人文学という二つの文化に分化しているとした。しかし、この分化は本当に先鋭なのだろうか。本論文は、芸術と科学という二つの分野のあり方は、一般に思われているほど隔絶したものなのではないということを検討する。そのため、まず福島での原発事故の後とチェルノブイリの原発事故のあとの芸術上の成果の特殊性と類似性を分析することで、科学が芸術に与えた今日的な影響を検討することから始める。そして、19世紀に遡る科学と芸術の密接な結びつきを探る。これにより、カレン・バラド“Meeting the Universe Halfway”(2007年)で発展させた、「存在論的な分離不可能性」を意味する「内的な相互作用」の概念を科学と芸術に適用し、両者の関連性を証明する。最終的には、一連の議論により、日本と世界の他の部分との「内的な相互作用」を問うことが可能になり、それ故、日本の民族的なアイデンティティに関わる問いを検討することができるのである。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40020466237

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