論文

2018年3月

日本の環境政策の転換点としての1970年――「公害国会」を中心に

国際日本学
  • 鈴村裕輔

15
開始ページ
243
終了ページ
254
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(大学,研究機関等紀要)
DOI
10.15002/00021332

1970年に開催された第64回国会では公害対策等に関連する14の法律が成立した。「公害国会」と呼ばれた本国会は日本の中央政府における公害・環境問題への対策の画期となった。公害国会で成立した14件の法律は、当時の公害対策を求める世論や社会的関心の高さを背景とし、1950年代から政府が行ってきた公害対策の成果でもあった。しかし、公害国会に至る過程を詳細に検討すると、政府の公害対策への積極さや関心の度合いが時期により異なること、1970年当時の佐藤栄作内閣も第64回国会の当初は公害問題よりも日米間の最大の懸案事項であった繊維問題の解決を最優先させようとしていたことが分かる。本報告では、第64回国会が環境国会と称されるまでの経緯を、政治家や当局の対応、さらに1970年1月に公害問題を優先課題として標榜した米国のニクソン政権との関係から検討する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15002/00021332
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40021578548
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/029069244

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