基本情報

所属
国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 疾病研究第五部室長
東京薬科大学生命科学部 客員准教授
京都大学ウイルス・再生医科学研究所 非常勤講師
東京大学農学生命科学研究科 非常勤講師
学位
博士(農学)(東京大学)

J-GLOBAL ID
200901080064249640

外部リンク

 学部時代に神経細胞の精緻な形態に魅せられたことをきっかけに、神経細胞の形づくりの仕組み(神経突起形成)から形が壊れる仕組み(神経突起変性、細胞死)までを研究対象にしています(Nat Cell Biol. 2011; J Cell Biol. 2015, 2017など)。また、神経細胞を構造的、機能的にサポートするグリア細胞の生理的役割、特にシュワン細胞によるミエリン形成のメカニズム(J Biol Chem. 2009; Genes Cells. 2014; Sci Rep. 2017など)や、最近では自閉症など神経発達障害の発症メカニズムに関する研究にも興味の幅を広げています。

  • 千日を以て初心とし、万日を以て極みとする、の如く、何もごとにもじっくりと取り組む。
  • 研究においても、人生においても、バントヒットや振り逃げは「できれば」避ける。  

 このような信条のもと、農芸化学的、細胞生物学的アプローチを駆使した研究(研究内容の詳細は論文欄(過去10年発表)を参照のこと)に取り組んでいます。伊豆の国出身。

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 The journal of Cell Biologyに「Small non-coding vault RNA modulates synapse formation by amplifying MAPK signaling.」というタイトルの論文を発表しました(J Cell Biol (2021) 220 (2): e201911078)。

 Vaultは非コードRNAであるvault RNA(vtRNA)の他、MVPなどの複数の蛋白分子が会合したリボ核蛋白質複合体で、リボソームの8倍の体積を持つ巨大かつ、その特徴的な構造への興味から様々な動物種で研究されています。これまでVaultが幾つかの細胞内シグナル伝達経路の調節に関与することが示唆されていますが、中枢神経系でのVaultの生理的役割の研究はほとんど進んでいませんでした。上記の論文は、Vault/MVPとともに神経突起内を輸送されたvtRNAが、細胞体から離れた神経突起内での局所的な蛋白質合成を調節し、シナプス形成を促進することを見出した研究成果です。MVPをコードする遺伝子を含むゲノム上の微小領域の欠失は自閉症への感受性を増大させることが報告されており、自閉症を含む神経発達障害の発症へのVault/MVPの関与が指摘されています。今後の研究では上記の研究成果を出発点に、「非コードRNAによるシナプス形成調節」という新しいパラダイムを創出し、神経発達障害の発症メカニズムの解明に発展させることを目指します。


論文

  19

講演・口頭発表等

  16

MISC

  10

共同研究・競争的資金等の研究課題

  6