2015年9月
家庭用血圧計による血圧測定値に与えるカフの位置の影響
薬局薬学
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- 巻
- 7
- 号
- 2
- 開始ページ
- 105
- 終了ページ
- 111
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本薬局学会
自動血圧計を用いて正しい血圧を測定するための条件や方法についての留意点は複数挙げられるが、それらが具体的にどの程度測定値に影響するかについて不明な点も多い。そこで、重要な留意点の一つであるカフの位置について、血圧の測定値に対する影響の程度を検討した。カフを巻いた測定肢の位置を、正位(カフを心臓と同じ高さにした位置)、高位および低位とし、上腕血圧計および手首血圧計を用いて測定した。正位での血圧測定値と比べて値の差が最も大きい場合は、手首血圧計を用いて低位にて測定した時であり、収縮期血圧は15.8±8.6mmHg、拡張期血圧は15.1±5.5mmHgの高値となった。上腕血圧計では低位において収縮期で4.5±5.7mmHg、拡張期で3.3±4.9mmHgの違いであった。今回の結果は、正確な血圧測定における測定肢の位置の重要性を示すものであり、家庭血圧の正しい測定方法に関する指導の際の有用な情報となることが期待される。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1884-3077
- 医中誌Web ID : 2016154615
- CiNii Articles ID : 40020595255
- CiNii Books ID : AA12433907