共同研究・競争的資金等の研究課題

2021年8月 - 2023年3月

ツノゴケを用いた植物ホルモンKLの栄養繁殖制御因子としての祖先的機能の検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援  研究活動スタート支援

課題番号
21K20649
体系的課題番号
JP21K20649
配分額
(総額)
3,120,000円
(直接経費)
2,400,000円
(間接経費)
720,000円

KAI2-Ligand (KL)は、リガンド未同定であるものの存在が確実視される新規植物ホルモンである。KLの信号伝達は陸上植物の共通祖先で獲得され、今日の植物に広く保存されている。陸上植物進化の基部に位置する苔類ゼニゴケでは、KL信号伝達経路が栄養繁殖を調節することが明らかとなりつつある。本研究では、KL経路による栄養繁殖の調節がコケ植物の祖先種で確立されていたかを明らかにする。そのために、コケ植物の中でも早期に分岐したツノゴケ類と苔類ゼニゴケで比較解析を行う。
令和3年度には(1)ゼニゴケにおいてKL経路の標的となる遺伝子の探索、(2)ツノゴケ類ホウライツノゴケの実験系の確立と栄養繁殖において機能する遺伝子の探索に取り組んだ。
(1)ゼニゴケのKL応答誘導系を用いてRNA-seq解析を行い、進化的に保存された複数の標的遺伝子を同定した。特に注目すべき遺伝子について、機能改変株を作出して生理機能解析を進めている。
(2)ホウライツノゴケの効率的な培養条件を検討した。EdU取込みによる分裂細胞の可視化や共焦点顕微鏡による組織観察を行い、ホウライツノゴケの発生過程や栄養繁殖体形成のしくみを明らかにした。発生段階ごとのRNA-seq解析を行い、栄養繁殖体の形成時にKLの受容体遺伝子が発現上昇することを発見した。栄養繁殖制御の候補遺伝子も複数見つかっている。形質転換の条件を検討しており、でき次第、候補遺伝子の機能改変株を作出して生理機能を解析する予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21K20649
ID情報
  • 課題番号 : 21K20649
  • 体系的課題番号 : JP21K20649

この研究課題の成果一覧

MISC

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