共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

住民クレームを活用した公衆衛生看護管理能力向上のための教育プログラム開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K12353
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

今年度の研究実績として、3つの内容を実施した。
1.「住民クレームを活用した公衆衛生看護管理能力を向上させるための教育プログラムの開発」を目指して、研修に活用するテキストの改定に取り組んだ。これまでの研修で使用してきたテキストの内容について、活用した中で分かった問題点や新しく必要となった項目を追加した。第1版では、クレーム対応の実際として保健師個人の対応を記載した個人用の部分に重点が置かれていたが、第2版では管理職の役割が大きく、管理職が活用できるように管理職用のプログラムやケースメソッド事例を追加し、個人技術の向上の強化に加え住民クレームを活かした業務改善・組織改善に取り組むことができる内容に修正した。
2.開発したプログラムを用いての研修を3回実施し、プログラムの改善に取り組んだ。①8月19日、全国保健師教育機関協議会の研修の分科会(大阪市)にて、「ケースメソッドをとおしてクレーム対応を考える」をテーマに保健師教育に携わっている教員を対象に研修を実施した。これまでの私たちの研究の成果を公表し、ケースメソッドを活用したクレーム対応研修を行った。ケースメソッド事例は、発達上に問題が疑われる乳幼児の保健指導事例を活用した。22名参加、研修後のアンケートでは、事例より個人技術の向上だけではなく、組織対応の必要性等が多く語られた。②9月8日、第9回せいれい看護学会のワークショップにて、テーマは「ポディティブ思考のクレーム対応術」を実施。参加者30名、クレーム対応の基本的姿勢を中心に行った。③A市保健師研修会として、14名を対象に研修を実施した。
3.研究発表として、第9回せいれい看護学会にて、研修プログラムの開発のプロセスと研究成果、特に個人のスキル開発と看護管理の視点から発表を行った。

ID情報
  • 課題番号 : 16K12353