2018年4月 - 2022年3月
テクスト読解に寄与する語彙力の分析的研究に基づく語彙習得の効果的な指導法開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
英文読解における、未知語の推論の達成度について、語彙レベルを制限した短い物語文を用いて、未知語の特性(語彙の使用頻度、文中における文法的役割、推論の手がかりおよびストラテジー)に関して調査した。学習者の語彙レベルによる推論の傾向や、達成度、推論の手がかりとなる文脈の果たす役割、テクスト全体の意味理解などに差異はなかった。調査した10語の未知語の達成度には大きな差異があり、それぞれの語彙の特性が傾向として伺えた。テクスト読解と未知語の推論については、総じて、達成度は低いながら、従来の研究成果とほぼ同じレベルの達成度であることから、語彙の学習には多くの文脈に複数回触れることが必要であると言える。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K00883
- 体系的課題番号 : JP18K00883