2019年6月
透明ポリプロピレン素材を使った小児の点滴固定法の工夫例 従来のシーネ固定法との比較
小児看護
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- 巻
- 42
- 号
- 6
- 開始ページ
- 763
- 終了ページ
- 767
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)へるす出版
小児の点滴(末梢静脈持続点滴)固定方法の工夫として、市販の透明ポリプロピレン素材のクリアファイルを用いた改良型シーネを考案し、A病院小児科病棟に入院し、手背部に留置針が挿入され、点滴治療が開始された1〜10歳以下の40名の患児を改良型シーネ群(20名)と従来のシーネ固定群(20名)に分け、チェックリストを用いた観察(固定部の観察、点滴の滴下状態、手指の運動の状態、点滴終了時の皮膚状態)により両群を比較検討した。その結果、改良型シーネ群では、留置針の刺入部や皮膚の観察がしやすく、自己抜去の発生率が低かったほか、臭気、垢の発生が軽減できた。また、患児にとって手指の微細運動が可能になることで、自主的な遊びや日常行動の学びが可能になり、ストレス緩和に有効であった。
- ID情報
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- ISSN : 0386-6289
- 医中誌Web ID : 2019310071