2021年2月
VERSATILE TRAINING TISSUE(VTT)粘膜モデルを用いた咽頭手術シミュレーターによる内視鏡手術トレーニングの医学生教育における有用性
耳鼻咽喉科臨床
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- 巻
- 114
- 号
- 2
- 開始ページ
- 139
- 終了ページ
- 144
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 耳鼻咽喉科臨床学会
低侵襲外科体験セミナーに参加し、頭頸部外科手術体験に振り分けられた医学生9名(5年生5名、4年生3名、2年生1名、男性:女性=2:7)を対象として、頭頸部人形モデルにVERSATILE TRAINING TISSUE(VTT)粘膜モデルを貼付した咽頭手術模型の、内視鏡手術シミュレーターとしての有用性について検討した。VTTを用いた粘膜腫瘍切除実習は佐藤式彎曲型喉頭鏡による頭頸部人形モデルの咽頭展開、固定と、電気メスによる腫瘍モデルの剥離操作であり、実習前後のアンケートを比較した。その結果、実習の難易度は平均8.3で、全体的に難しいと感じる傾向にあったが、全員が手技を完遂し、所要時間は平均555秒であった。また、実習後には頭頸部手術への関心と癌治療への関心が有意に向上しており、VTT粘膜モデルによるリアルな手術体験が頭頸部手術や癌治療への興味を深めた可能性が示唆された。
- ID情報
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- ISSN : 0032-6313
- eISSN : 1884-4545
- 医中誌Web ID : 2021157834