2018年4月 - 2020年3月
声帯麻痺に対する高濃度脂肪由来再生細胞含有自家脂肪注入
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究
反回神経麻痺による声門閉鎖不全の治療として声帯注入術がある。声帯への注入物としては自家脂肪、コラーゲン、ヒアルロン酸などがあり、異物反応の観点からは自家脂肪が最も安全性に優れている。しかし、注入物の吸収によって治療効果が持続しないという問題がある。乳房再建や顔面軟部組織再建など、自家脂肪注入が行われる領域でも注入物の吸収による治療効果消失が問題であったが、近年、脂肪組織由来再生細胞(ADRCs: Adipose-Derived Regenerative Cells)を用いることで治療効果の消 失を防ぐことが可能となった。本研究の目的は反回神経麻痺モデル動物を用いて高濃度ADRCs含有自家脂肪が、声帯注入後の体積維持に効果をもつのかを統計学的に検討することである。
今年度は実験の基本となる動物の反回神経麻痺モデルの確立、喉頭展開のための手術器具作成を行った。当初計画していたウサギの喉頭展開のために、特注で金属製の喉頭直達鏡を作成した。また声帯への注射針刺入の主義を確立できた。当初の計画にはなかったが今後の研究で使用見込みであるラットの喉頭直達鏡の作成、声帯への注入手技の確立、反回神経麻痺モデルの作成、皮下脂肪採取の手技確立も行った。経口的に硬性内視鏡明視下に上記の各種手技を確立することに成功した。
動物モデルにおける上記特殊手技の確立は、今後すべての声帯研究のあしがかりとなる。
今年度は実験の基本となる動物の反回神経麻痺モデルの確立、喉頭展開のための手術器具作成を行った。当初計画していたウサギの喉頭展開のために、特注で金属製の喉頭直達鏡を作成した。また声帯への注射針刺入の主義を確立できた。当初の計画にはなかったが今後の研究で使用見込みであるラットの喉頭直達鏡の作成、声帯への注入手技の確立、反回神経麻痺モデルの作成、皮下脂肪採取の手技確立も行った。経口的に硬性内視鏡明視下に上記の各種手技を確立することに成功した。
動物モデルにおける上記特殊手技の確立は、今後すべての声帯研究のあしがかりとなる。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K16889