講演・口頭発表等

2022年3月5日

COVID-19 感染拡大に伴う臨時休校が運動頻度にもたらす影響 ―運動習慣のなかった小学生を対象に―

日本体育測定評価学会第21回大会
  • 野口雄慶
  • ,
  • 杉浦宏季
  • ,
  • 近藤 雄一郎
  • ,
  • 出村友寛
  • ,
  • 内田雄
  • ,
  • 山次俊介
  • ,
  • 山田孝禎
  • ,
  • 青木宏樹
  • ,
  • 野田政弘

開催年月日
2022年3月5日 - 2022年3月5日
記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)
主催者
日本体育測定評価学会
開催地
オンライン
国・地域
日本

2020 年に起きた COVID-19 感染拡大初期には、日本全体で臨時休校期間が設けられる異常事態となった。本研究では、この休校中および休校解除後に、運動習慣のなかった小学生の
運動頻度に及ぼした影響について検討した。F 県 S 市の小学生(5,033 名)の保護者を対象に調査を行い、4,646 名の回答を得た(回収率 92.3%)中から、休校前の期間に運動習慣(月
の運動回数 0 回)がなかった対象者 395 名のデータを抽出し、休校期間中および休校解除後 1 か月経過時点での運動頻度の状況について、変化なし(0 回/月)、変化あり(2 回以上/月)でクロス表を集計し、カイ二乗検定(イェーツ補正)を実施した結果、休校期間中に運動頻度に変化がなかった場合に比べ、運動頻度が増したものは、休校解除後 1 か月時点で
も運動を継続しているものの割合が有意に高く(χ2(df=1)= 56.2, p<0.01)、休校中に運動頻度が増加した 168 名中 63 名(約 37.5%)の小学生の運動頻度が休校後にも増加した状
態であることが明らかになった。