2020年4月 - 2023年3月
ファインバブルと固定化生体触媒の協奏効果発現メカニズムの解明と水処理技術への応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究課題は、ウルトラファインバブル(UFB)水が有するユニークな特性(溶存酸素値上昇効果、洗浄効果)と膜処理技術を駆使し、医薬品やパーソナルケア製品(合成香水、洗剤、消毒剤など)などの難分解性の化学物質(PPCPs:Pharmaceuticals and Personal Care Products)を連続運転にて高効率に分解除去可能な技術を確立することを目的としている。
令和3年度は、電子線グラフト重合法によりグリシジルメタクリレートをポリエチレン製の多孔性中空糸膜にポリマー鎖として導入し、官能基としてアミノエタノール(AE)を転化後、共有結合法にてAE膜にラッカーゼを固定し、UFBがラッカーゼの活性に及び影響について検討した。ラッカーゼ活性評価には、超純水または空気UFBにて種々のpHに調製した2,2'-アジノ-ビス(3-エチルベンゾチアゾリン-6-スルホン酸)(ABTS)溶液を採用し、酸化による吸光度変化を測定することで活性を算出した。
pH4.0およびpH7.0にて調製したABTS溶液を用いて活性評価を行ったところ、どちらのpHにおいても、低SV領域では活性に差が見られなかったが、高SV領域では空気UFBの方が高い活性を示した。これは、空気UFBのミクロブラウン運動により、ABTSの流動性が上昇するとともにラッカーゼとの接触面積または接触時間が増加することで、ラッカーゼ活性が上昇したと考えられる。
令和3年度は、電子線グラフト重合法によりグリシジルメタクリレートをポリエチレン製の多孔性中空糸膜にポリマー鎖として導入し、官能基としてアミノエタノール(AE)を転化後、共有結合法にてAE膜にラッカーゼを固定し、UFBがラッカーゼの活性に及び影響について検討した。ラッカーゼ活性評価には、超純水または空気UFBにて種々のpHに調製した2,2'-アジノ-ビス(3-エチルベンゾチアゾリン-6-スルホン酸)(ABTS)溶液を採用し、酸化による吸光度変化を測定することで活性を算出した。
pH4.0およびpH7.0にて調製したABTS溶液を用いて活性評価を行ったところ、どちらのpHにおいても、低SV領域では活性に差が見られなかったが、高SV領域では空気UFBの方が高い活性を示した。これは、空気UFBのミクロブラウン運動により、ABTSの流動性が上昇するとともにラッカーゼとの接触面積または接触時間が増加することで、ラッカーゼ活性が上昇したと考えられる。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K04295
- 体系的課題番号 : JP20K04295
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
Bioresource Technology Reports 22 101444-101444 2023年6月 査読有り責任著者
MISC
2-
第32回日本MRS年次大会 2022年12月 筆頭著者責任著者
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第30回日本MRS年次大会 2020年12月9日 責任著者