共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

ファインバブルと固定化生体触媒の協奏効果発現メカニズムの解明と水処理技術への応用

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
20K04295
体系的課題番号
JP20K04295
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

本研究課題は、ウルトラファインバブル(UFB)水が有するユニークな特性(溶存酸素値上昇効果、洗浄効果)と膜処理技術を駆使し、医薬品やパーソナルケア製品(合成香水、洗剤、消毒剤など)などの難分解性の化学物質(PPCPs:Pharmaceuticals and Personal Care Products)を連続運転にて高効率に分解除去可能な技術を確立することを目的としている。
令和3年度は、電子線グラフト重合法によりグリシジルメタクリレートをポリエチレン製の多孔性中空糸膜にポリマー鎖として導入し、官能基としてアミノエタノール(AE)を転化後、共有結合法にてAE膜にラッカーゼを固定し、UFBがラッカーゼの活性に及び影響について検討した。ラッカーゼ活性評価には、超純水または空気UFBにて種々のpHに調製した2,2'-アジノ-ビス(3-エチルベンゾチアゾリン-6-スルホン酸)(ABTS)溶液を採用し、酸化による吸光度変化を測定することで活性を算出した。
pH4.0およびpH7.0にて調製したABTS溶液を用いて活性評価を行ったところ、どちらのpHにおいても、低SV領域では活性に差が見られなかったが、高SV領域では空気UFBの方が高い活性を示した。これは、空気UFBのミクロブラウン運動により、ABTSの流動性が上昇するとともにラッカーゼとの接触面積または接触時間が増加することで、ラッカーゼ活性が上昇したと考えられる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K04295
ID情報
  • 課題番号 : 20K04295
  • 体系的課題番号 : JP20K04295

この研究課題の成果一覧

論文

  1

MISC

  2