Takeshi Yuoka

　私は、奈良県の公立高等学校で地歴・公民科（社会科）の教員として26年を過ごしました。主に世界史教育に取り組み、その内容開発の過程で世界遺産教育や国際理解教育へ研究領域が広がりました。

　最後の勤務校である法隆寺国際高等学校では、全国的にも珍しい歴史文化科の教材開発や課題研究の実践に取り組むとともに、教務主任として教育課程の編成にも関わることとなりました。最後の1年は、教育委員会で教育行政と向き合う中で、文化財学習の教材編集に努めました。

　これらの経験を大学での教育活動に活かし、より良い未来社会の実現を目指すＥＳＤ（持続可能な開発のための教育）と学校教育について研究を進めていくことが、今の課題です。