2020年9月 - 2022年3月
サブサハラアフリカ農地の炭化物と有機物の併用による炭素蓄積効果とその安定性の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
農業生産の維持・向上に重要な土壌炭素の枯渇がサブサハラアフリカ地域などで発生しており、その解決が求められている。そのため、有機物を供給し、有機物由来炭素をできるだけ多く土壌に留めることが必要である。しかし、申請者のこれまでの研究から、微生物機能の不安定性により、単なる有機物投入では、本来期待されるべき炭素蓄積効果が極めて弱い可能性があることがわかった。そこで本研究は、炭化物による微生物機能の安定化に着目し、同地域における、効率の良い炭素蓄積の実現を目指すことを目的としている。
初年度である本年度は、マケレレ大学所属の共同研究者の協力のもと、ウガンダの異なる炭素量の土壌を日本へ輸入し、それらの土壌を用いて、炭化物投入による培養試験を行う予定であった。しかし、コロナウイルスなどの影響により、土壌輸入を本年度中に行うことが困難となった。そのため、急遽ザンビアからの土壌輸入の計画を作成し、ザンビア大学の研究者の協力を得た。現地とのリモートで話し合いを行い、その後、土壌サンプリングを遂行してもらった。具体的にはザンビア・ルサカ地域周辺の二つの異なる炭素量、および異なる土性の土壌をサンプリングした。そして、それらの二つの土壌を日本へ輸入することができた(植物防疫許可取得済)。土壌輸入後、土壌物理化学性に関する基礎情報(土性や全炭素など)を収集した。また、炭化物に使用する作物残さを検討し、現地でも生産されているマメ科作物の殻を使用することとした。
初年度である本年度は、マケレレ大学所属の共同研究者の協力のもと、ウガンダの異なる炭素量の土壌を日本へ輸入し、それらの土壌を用いて、炭化物投入による培養試験を行う予定であった。しかし、コロナウイルスなどの影響により、土壌輸入を本年度中に行うことが困難となった。そのため、急遽ザンビアからの土壌輸入の計画を作成し、ザンビア大学の研究者の協力を得た。現地とのリモートで話し合いを行い、その後、土壌サンプリングを遂行してもらった。具体的にはザンビア・ルサカ地域周辺の二つの異なる炭素量、および異なる土性の土壌をサンプリングした。そして、それらの二つの土壌を日本へ輸入することができた(植物防疫許可取得済)。土壌輸入後、土壌物理化学性に関する基礎情報(土性や全炭素など)を収集した。また、炭化物に使用する作物残さを検討し、現地でも生産されているマメ科作物の殻を使用することとした。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K22597
- 体系的課題番号 : JP20K22597